つた
さわやか吃音(どもり)カウンセリング
 電話カウンセリング&レッスン体験談(W)  
2005年1月〜12月

     「さわやかカウンセリング」のホームページは皆様の深いご理解をいただき、2008年4月で開設6周年を迎えました。
      現在、北は北海道から南は九州、沖縄県までの全国の皆様と、そして海外(アメリカ、ニュージーランド、アイルランド、
      オーストリア)との電話(スカイプ)でのレッスンをさせていただいています。
       2005年1月から12月までの間に受講生から寄せられました体験談の一部をここにご紹介いたします。


CONTENTS
Oさん(東京都在住 30歳 会社員 男性)
「言葉が出なくなるということが全くなくなりました。」
            (2005年12月17日)
Iさん(茨城県在住 28歳 会社員 女性)
「コントロールの幅が広げられているかな、と思っています。」         (2005年11月20日)
Mさん(佐賀県在住 34歳 会社員 女性)
「今までの自分になかったものを磨いていけるチャンスに恵まれたと思って
います。」
                                (2005年10月19日)
Hさん(群馬県在住 30歳 公務員 男性)
「どもったことを悔やみ、落ち込んでいた日々が馬鹿らしくなってきました。」 (2005年10月17日)
Mさん(静岡県在住 27歳 会社員 女性 
「営業に行っても自信を持って話すことができるようになってきたと思います。」(2005年10月4日)
Nさん(愛知県在住 34歳 介護施設勤務 女性)
「自殺をいつも考えてしまう私はいなくなりました。それよりも前向きに毎日を
楽しく生きたいと思う自分がいます。」
                    (2005年9月8日)
Nさん(兵庫県尼崎市在住 33歳 団体職員 男性)
「安定した話し方を目指していきます。」                    (2005年8月2日)
Nさん(兵庫県在住 27歳 会社員 女性)
「何より嬉しいことは、前に光が灯ったように希望をもつことが
できたことです。」
                                    (2005年7月2日)
Kさん(東京都在住 27歳 会社員 男性)
「話し方のコントロールが出来るようになってきたと思います。」
        (2005年6月22日)
Mさん(東京都在住 46歳 会計事務所所長 男性)
「吃音と上手く付き合う」
                           (2005年5月12日)
(「対談のページ」にMさんとのお話しが掲載されています。)
Kさん(東京都在住 54歳 自営業 男性)
「今思っていること」
                             (2005年5月10日)
Mさん(兵庫県在住 34歳 会社員 女性)
「吃音の体験が私の宝と思えるようになりたいと願っています。」
         (2005年5月1日)
Oさん(東京都在住 主婦(在宅業務) 52歳
いやな記憶が多く、失ったものも多い人生でしたが、このまま終わる
のもいやなので、努力して克服したいと思っております。
           (2005年4月20日)
Mくん(長崎県在住 中学2年生 男子)とお母様の手記
「今では学級委員長をしてクラスをバンバン引っ張っています。」
        (2005年4月18日)
Sさん(埼玉県在住 36歳 会社員 男性)
「ただ言えるのは、確実に良い方向に向かっていること、そしていつでも
相談できる人がいるという安心感があることです。」
             (2005年4月13日)
Aさん(大阪府在住 23歳 大学生 男性)
「努力をすれば改善されるのだということをレッスンを始めて半年ぐらい
してから感じることができました。」
                     (2005年3月14日)
Yさん(福島県在住 19歳 専門学校生 女性)
「自分の納得のいく話し方・コントロールができるようにカウンセリングを
続けていきたいと思っています。」
                       (2005年2月21日)
Nさん(埼玉県在住 27歳 保険会社勤務 女性)
「吃音をかなり前向き・客観的に受け入れられるようになりました。」
      (2005年2月12日)
Mさん(東京都在住 35歳 会社員 男性)
「レッスンを受けて2年目を迎えて。」                     (2005年1月31日)
Sさん(大阪府在住 29歳 主婦)
「トライアルレッスン、1回目を終えて。」                    (2005年1月18日)
Tさん(福島県在住 26歳 会社員 女性)
「朝礼当番の前夜に眠れなかったのが今となっては嘘のようです。」
      (2005年1月4日)

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  Oさん (東京都在住 30歳 会社員 男性)                                       
 
  (メールをいただきました。本人の了解をいただき、ご紹介します。)
   
            
          
          「言葉が出なくなるということが全くなくなりました。」
 
 先生、お久しぶりです。2年ほど前に半年ほど講義を受けていた○○○○です。あれからだいぶたちまして、自分の中でもうすっかり吃音のことなど忘れておりました。というのも、言葉が出なくなるということが全くなくなったからです。人間というのは一度出来てしまうとこのことがあたりまえに感じてしまうものですね。

 なぜ、急に吃音のことを思い出したのかというと、つまらないことなのですが、skypeという無料通話が出来るサイトを友人から聞いて、これで気兼ねなく長時間話せるなと思ったときに、はて、と感じたんです。以前なら長時間電話は苦痛以外のなにものでもないものでしたから。

 僭越ながら先生にお礼の気持ちを伝えたいと思って、この文章を書いています。半年間という短い間でしたが、無意識のうちに先生のおっしゃっていたことが知らずに意識に残っていたのでしょう。姿勢を正してお腹から声を出す。普段のときも、人に接しているときも、それを自分に言い聞かせて実行していました。初めはつらかったのですが、じきに慣れてきました。
 そうしていたら、どうも自分は仕事で二人、三人以上の人と接するときに下を向いてしまう癖があることに自分で気づきました。気心の知れた友人でも、何か重要な自分の気持ちを伝えるとき、下を向いてしまうこともありました。それは自分で声の出る気管支をつぶしていたということです。これが僕の吃音を引き起こしていました。先生のおっしゃっていたことが実感として理解できたわけです。

 あと、先生のおっしゃっていた、吃音のある自分自身を受け入れるということも、今では当たり前なのですが、先生から教えてもらっていたことなのですね。自分を受け入れるというのは、実際かなり難しかったです。それはそうですよね、嫌いなものがすぐ好きになるんだったら極端な話、戦争なんて起こりませんよ。
 でも、この自分を受け入れられてないという事実がある以上、受け入れられるようにするというプロジェクトを、先生のレッスンを始めてしばらくたって始めました。
 自分のいやな点を細かいところから全部紙に書き出して、解決していきました。掃除洗濯から始まって、自分のいやなしぐさなど、できるだけなくして自分自身を好きになるという訓練みたいなものをしました。まあ、このことには終わりはないので一生続けていくことになりそうですが・・・。とりあえず話し方のコントロールは上手くやっていけそうです。

 緊張した場面になって、圧迫を感じるなと思ったら、絶対に下を向かない。前を向いて話す。たったこれだけです。これだけのことが出来ないためにかなり苦しい人生を送ってきました。

 たしかに吃音は誰にも理解されない、同情されない、絵にならないひどい病気だと思います。この問題に正面から向き合っている先生に僕は敬意を表したい気持ちです。この吃音という病気は本当に体験した人にしか、それを克服する価値の大きさが絶対に分からないと思うからです。

 私は現在映像製作の仕事をしています。いつか、この吃音のことを何か形にしたいと思っています。それはとてもむずかしいことですが・・・。
 それでは、いつまでもこのカウンセリングが続いてくれるよう祈っております。

                                                  (2005年12月17日)

※江田よりのコメント:
 レッスンで学んだことを実践している報告を聞くことはとても嬉しいことです。「さわやかカウンセリング」のホームページが開設されて3年半程立ちますが、今まで400名以上の方々がレッスンを受講されました。これからもお役に立てるよう全力投球していきます!! 

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  Iさん (茨城県在住 28歳 会社員 女性)                                        
 

   
              「コントロールの幅が広げられているかな、と思っています。」

 
 吃音を自覚したのは、いつ頃だったでしょうか。

 今もそうなのですが、幼い頃からひどく人前が苦手で、いわゆる上がり症でした。その証拠に幼稚園のアルバムを見ると、歌の発表会でひとりだけそっぽを向いている写真が残っています。親の話ではこの頃から吃音が始まっていたようです。

 電話にまつわる記憶は、小学校1年生のものから始まります。

 その日は親が不在で、でも、どうしても友人に電話をしなければならなくて、思い悩んだ末にようやく受話器を取りました。繋がった電話に、私は緊張のあまり言葉を発することができなかったような気がします。というのも、それ以降の記憶がすっぽりと抜けていて覚えていないのです。

 それ以来、電話はもっとも苦手なものになりました。受けることも、かけることも。
 それは私の名字が母音で始まるため、発音がうまく出来なくてイヤになってしまったことが大きいと思います。
クラスの連絡網、友人宅への電話・・。名乗らなければならない、そのプレッシャーに親と泣きながら言い合いをしたり、時には妹に代わりに電話を掛けて貰ったり・・・とそんな日々を過ごしていました。

 学生時代、授業で発表する時間も不安で仕方ありませんでした。どもったらどうしよう。また皆に笑われて、真似されて・・。そう思うと、どんどん心臓は落ちつかなくなり、ますますどもってしまっていました。

 話すことは、苦痛でしかありませんでした。話すことが、なくなればいいのに・・・、と。

 社会に出るようになりましたが、4,5年は電話に触れる機会はそれほどなく過ぎました。ですが、その時々の電話でどもったりする度、ひどく落ち込み、気持ちは沈む一方でした。それから現在の職場に入って、一気に電話に出る回数が増えました。
 長年、無理をして発音してきたせいか、「い」の段の発音がしづらくなっていた私は、職場名がそれに該当すると気づいた時から、電話を受けることが不安になりだしました。不安になり出すと、吃音に拍車がかかるようになり、ますます落ち込むばかりでした。

 昨年の秋頃から、吃音がひどくなり職場に行くことが辛くなりました。自分で自分を追いつめるような状態だったと、今では思います。もうどうにもならなくて、出口の見えないトンネルを歩いているような気持ちでした。

 そんな時、ふと「あ、インターネットがある」と思いついて、調べてみようと思いました。が、検索することに抵抗があったのです。吃音を認めることが怖かった、といいますか・・。
 でもそれよりも、もうどうにかこの状態から抜け出したいという気持ちが勝り、「さわやかカウンセリング」のホーム・ページに辿り着いたのです。

 他の吃音関係のホーム・ページを見ても、ピンとくるものがなく、一番頷(うなず)きながら熱心に読んでいたのが、「さわやかカウンセリング」でした。プリントアウトして、どもって落ち込んだときに目を通しては心を静めていました。
 次第に、実際にカウンセリングを始めてみようか、と思うようになり・・迷いました。期間にして、3ヶ月くらい経ってからでしょうか。乗り越えたい、でも・・と未知の世界に対する怖さがあり躊躇しましたが、「やってみよう。この3ヶ月、このページは私の支えになったから」と、意を決して申し込みを決めました。

 そして、始めてのレッスン日がやってきました。

 その時の私は、落ち着きなく部屋を歩き回り、手足に汗をかいているくらい緊張していました。時間になり、ドキドキしながら電話を掛け・・レッスンが始まりました。テキストの文字を追いかけるのに精一杯でした。この時、自分が早口であることを指摘されて、初めて自分の話し方を客観的に捉えることを知りました。

 それから、「話すことを苦痛に感じていませんか?」 と若干言葉は違うかもしれませんが、先生にそう言われ、私は涙が出てきてしまいました。確かにそのとおりでした。話して、どもれば笑われる。笑われるから、話したくない。その悪循環に陥っていたのです。そのうちに、私の話し方は口の中でもごもごと不明瞭に話すようになってしまったようです。無意識に自分を守るために。

 レッスンでは、今まで私が気づかなかった・・いえ、気づきたくなかった、気づこうとしなかった点を知らされます。視界がひらける大切な、でも緊張のある時間です。今まで小さく縮こまっていた自分が、少しずつ起きあがっていけるような。

 「いくらでもどもっていい」なんて、周りの誰にも今まで言われたことはありませんでした。レッスンでそう言われる度、私はホッとしてしまうのです。今まで、吃音は悪いことだとずっと思ってきた私には、魔法の言葉のようです。

 レッスンを始めて、半年以上になりますが、吃音は日常にあります。でも、心の捉え方はだいぶ軽くなってきているのがわかります。昨年の今頃は吃音が頭から離れなかったものですが、最近ではそれ程気にならなくなっています。定期的にレッスンがある、というのも精神的に安定している理由です。

 どうすれば発語が安定するのか・・。またどもってしまった、という思いも少し交じりつつ、そう前向きに考えられるようになってきたように思います。
 それから、電話口で明るく接せられるよう、それを頭に置いています。今の話し方では、電話の印象が年齢より上に感じられてしまうと指摘を受けまして、目下地道に、努力中ではありますが・・なかなか難しいです。染みついてしまった習慣を直すのは時間がかかるかと思いますが、頑張っていきたいです。
 ちなみに話し方の指摘をされて、表情もちょっと暗いかなと自分で気づいて、笑顔も努力中です(笑)。

 吃音は、一生私につきまとって直らないと思っていました。でも今は、少しずつではありますが日常の中で呼吸、言葉のつなぎを意識することでコントロールの幅が広げられているかな、と思っています。
 この意識が自分のものになるまでに時間がかかることでしょうが、これからもコツコツ実践していきたいと思います。
                                                   (2005年11月20日)

※江田よりのコメント:
 「どもらないように話さなくては・・・」「ひっかからないように上手く話さなければ・・・」と思えば思うほど、話すことに神経過敏になり、ちょっとした詰まり感でも心で増幅されてしまうものです。囚われ意識がますます深くなります。
 どもってもOK!もたついてもOK!として今の自分をあるがままに受けとめていくことは大きな助け、知恵です。そして安定したお話し感覚を時折意識して実践していくと自信が生まれてきます。
 
 話し方のトーンが明るくなってきているさんです。ますます調節感覚を心に広げていってください。
 

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 Mさん (佐賀県在住 34歳 会社員 女性)                                        
 

   
          「今までの自分にはなかったものを磨いていけるチャンスに恵まれたと思っています。」

 
 私は会社で電話に出る時、第一声の「ありがとうございます」がスムーズにでてきません。事務職になって、もう10年近く経つのですが、最初から電話に出るのが苦手でした。新人の頃から、第一声で詰まることがありましたが、最初の頃はさほど気にしていませんでした。

 仕事の関係で何度か転勤し、8年ぐらい前から、「ありがとうございます」だけが言いにくい状態がずっと続きました。会社では、電話に出る時の第一声が「ありがとうございます」と決められているので、他の言葉に言い換えることも出来ず、本当につらい日々が続きました。電話以外の時は普通にしゃべれるのに、電話の、それも「ありがとうございます」だけがどうして言えないのか・・・本当に悩みました。
 今年になって、言いにくい状態がさらにひどくなり、一度電話をとった時、言葉が本当に出てこない経験をしました。自分では言おうとしているのに出てこない。その時は搾り出すようにして、「ありがとうございます」がやっと出てきました。
 それ以来、電話恐怖症がさらにひどくなって、電話がなる度にドキッとして、電話が気になって仕事が手につかない状態になりました。私は仕事上、一日に40回前後は電話に出なければなりません。1回1回の電話が本当に苦痛で、ひどい時は、電話が目の前にある自分の席に座るのさえ嫌になった時もありました。

 誰にも相談できず、自分でもどうしようかと本当に悩んでいた時、インターネットで「言語障害」と入れて検索してみたところ、「さわやかカウンセリング」のホームページに出会い、そこで初めて自分が吃音だと気づきました。それまでは自分が吃音だと思ってもみませんでした。
 すぐにホームページを印刷し、じっくり読みました。自分が今まで苦しんできたことがどういうことなのかが明らかになり、また改善の方法があるんだと分かり、なんだかとても安心しました。自分だけでは改善できないと思ったので、思い切ってトライアルコースのレッスンを申し込みました。

 レッスンを受けて、とても気持ちが楽になりました。江田先生に「自分で自分の話し方を調整できるようになりましょう」とご指導いただき、今、自分なりに取り組んでいます。レッスンでいろいろなアドバイスをいただき、実践していく中で、今まで分からなかったこと、気づかなかったことに気づかせていただけて、本当に感謝しています。

 江田先生に「調整感覚を身に付けましょう」とご指導いただいた時、はじめは「調整感覚」とはどんなものなのか、どうしたら身に付くのか分かりませんでした。でも、自分を客観的に見ると、電話に出る時、体に力が入って固くなっている、早口になっている自分を感じます。なので、今は力を抜くことを意識してやっていますが、うまくいく時といかない時があります。いかに自分でリラックスした状態を作り、それを保っていくかということは、吃音改善だけではなく、仕事にも通じる部分があるのではないかと感じました。今までの自分は、ずっと力の入った状態で、常に緊張していて、リラックスのかけらもありませんでした。力を入れたり抜いたりすることが調整できず、自分自身でストレスを高めていたのではないかと思います。「調整感覚を身に付ける」こと = どんな状況でもリラックスした自分になれることと考え、これからも取り組んでいこうと思います。

 それから、私は、「心」と「言葉」は密接につながっているのではないかと思います。「心」がガチガチの緊張状態だと、話す「言葉」もガチガチになって、「言葉」が出にくくなるのではないかと思います。私は、電話の第一声で「ありがとうございます」が言いにくくなって、今は「はい、ありがとうございます」と言っています。一度言えなくなった時の恐怖が、まだ心に残っているからです。最初に「はい」と言うと少し言いやすくなるのですが、それでも、「はい」と「ありがとうございます」の間が妙にあいてしまいます。今までは、その「間」がすごく怖かった。電話に出るのも怖いけど、間があくことも自分の心を硬くする原因でした。間の時に、自分は一生懸命言おうとしているのに、相手にもしもしと言われたり、間があくことを指摘されたりすると、とても落ち込んでいました。でも、今は、その「間」を怖がらないようにしよう、「間」があっても言いやすい方向を求めていこうと意識しています。「心」が柔らかくなれば、「言葉」も自然に柔らかく出るのではないかと思います。

 レッスンを受けてまだ1ヵ月半です。吃音は、レッスンを受けたからすぐ治るというものではないと思っています。長い間言いにくかった言葉が、スムーズに話せるようになるには、それなりの時間が必要だと思います。だから、これから自分が吃音改善のために、どう考えて継続的に取り組んでいくかが重要だと考えます。
 まだ私のレッスンは始まったばかりです。これからたくさん身に付けたいことがあるので、気長に、コツコツと、あせらず、めげずにやっていこうと思います。そして、いつか江田先生のように、自分が苦手で苦しんできたことを、得意で楽しいことにすることが出来たら本当にすばらしいと思います。

 吃音になって本当に苦しかったけど、今は本当に良かったと思っています。今までの自分を見直して、これからの自分を考えるきっかけになりました。そして、今までの自分になかったものを磨いていけるチャンスに恵まれたと思っています。
                                                   (2005年10月19日)

※江田よりのコメント:
 「ありがとうございます。」が言いにくい時に、「はい」をつけて、「はい、ありがとうございます。」とするのはリズムが出て良いと思います。
 この際、「はい」と「ありがとうございます」に間を入れて2つに分けてしまうのではなく、「はい」の「い」の母音を次の「あ」に一定のテンポで微妙につなげていく感覚を養っていくことをお勧めします。
 
 Mさんが実践の中で、これから更に幅広い調整感覚を身につけていかれる様子を伺うのが楽しみです。

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 Hさん (群馬県在住 30歳 公務員 男性)                                        
 

   
          「どもったことを悔やみ、落ち込んでいた日々が馬鹿らしくなってきました。」


 小学3年生の国語の授業で、指名され本を読みました。「は」が連続して出てくる早口言葉みたいな文章だったのですが、なぜか言葉が出なくて先生に不思議がられ、いろいろと言われました。そのときから、言葉が形を持つようになりました。言葉を意識するようになったのです。これが私の吃音の始まりでした。

 中学校、高校と進むにつれ、ちょっとした言葉のつかえでも気にするようになり、大学では本格的に「吃音持ち」だと自分でも思うようになりました。
 大学時代はあまり話さないで済むようなバイトを選び、電話もあまり出ないようにしていました。でも友達との会話や普段の電話では言葉は出ていたので、改まった場だけ避けていれば生活に支障はありませんでした。
 
 しかし、卒業後に公務員として働くことになってから、辛い日々が始まりました。電話はかかってきますし、上司に説明をしないと仕事になりません。また、住民の方とも話をすることがあります。話さないことには仕事にならないのです。今までなんとか話すことから逃げてこられましたが、ついに逃げられなくなってしまいました。
 電話に出ても言葉が出てこないので「ちゃんとしゃべれ!」と住民の方に怒られたこともあります。就職試験で採用1人の枠に私が受かったため、落ちてしまった子の親から「私の子供の方が仕事ができる。」と直接言われたこともあります。言葉が出てこないのは事実ですから何も言い返すことができずに、みじめになりひとりで泣いたこともありました。
 
 そんな日々を送るうちに、電話応対や話すことがどんどん怖くなり、どもる度に自己嫌悪に陥り、いつも吃音が頭から抜けなくなりました。話すことは子供にもできる普通のことなのでしょうが、私にとっては一番難しいことでした。自己嫌悪でどんどん自信もなくなり、その日にどもったことを悔やむ日々を送っていました。
 
 どうにか脱出口はないものかと、いろいろと探しているうちに「さわやかカウンセリング」のホームページにたどりついたのです。江田先生のホームページを読むにつれ、吃音で苦しんできた心が解けていき、このレッスンを受ければ普通に話せるようになると確信できたのです。病院の精神科を受診したこともありますが、医者の言うことはもっともなことばかりで、吃音持ちでない人に吃音持ちの気持ちなんて解らないとしか思えませんでした。江田先生はどもりで苦しんだからこそ、ホームページに掲載している文章が書けるのだと思いました。そこで、すぐに申込をしました。レッスン料が安いのも魅力でした。

 レッスンでの江田先生は、とても流ちょうに話をされるので、吃音持ちであったとは全然思えません。先生は今も安定感を意識して話し方をコントロールしているとのことで、練習をすればいつの日か私でもそうなれると希望がもてます。レッスンを受け始めて7ヶ月目で今はまだ目立った効果はありませんが、どもっても落ち込むことが少なくなってきたのが大きな成果です。
 最近ではどもったことを悔やみ、落ち込んでいた日々が馬鹿らしくなってきました。どもったときに、「気にかけて落ち込む」のと「そのうちなんとかなるだろうと開き直る」のとでは大きな差になると思います。何年もかけて吃音を心の中に成長させてしまったのだから、その分、何年かかけてコントロールできるようになっていくつもりです。

 江田先生がいつもおっしゃる「どもっても構わない。音を伸ばす、つなげる等の安定感のある話し方を心に留め、実践していくことが大事。コツをつかむのは自分自身です。」との言葉を心の拠り所として、少しずつコツをつかんでいきたいと思います。
                                                 (2005年10月17日)

※江田よりのコメント:
 「どもらないように話さなくては・・・」と意識すると、吃音意識はますます深まり、ちょっとした言葉の詰まりにも大変神経質になってしまうものです。
 それでは何を意識すれば良いのかと言いますと、それは「安定感」です。日常のリラックスした場での会話で、レッスンでの発語感覚(安定感)を時折意識化して話す習慣を身につけていくことです。
 どもっても構わないという心の幅と、安定感の意識化習慣によって、発語不安のある中でもコントロールしていける領域が広がっていくことでしょう。

 Hさんなりのお話しスタイルをアートしていってください。
 
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Mさん (静岡県在住 27歳 会社員 女性)                                        
 

   
          「営業に行っても自信をもって話すことができるようになってきたと思います。」

 
 江田先生のカウンセリングを受けはじめて5ヶ月くらいですが、自分の中で「話す」ことに関しての意識が、随分変わってきたような気がします。
 
 私は多分物心ついたころから、吃音があったと思います。 一番つらい思いをしたのは中学生のころです。 そのころが一番ひどかった時期で、授業中の朗読などは心臓が飛び出すくらいドキドキして、読もうとすればする程、余計に読めなくなったりしました。 (読めなくて泣いたこともありました。 辛いからというより読めているのに声にならないのが悔しくて・・・。)
 当時の私はそこそこ勉強ができる方だったのですが、どもってしまう恐怖から自分で手を上げて発言するということがあまりありませんでした。 それが先生達には気になったらしく、一度担任の先生との面談のときに「先生をバカにしてるのか!?」と言われ、ものすごいショックを受けた覚えがあります。

 その後は年齢とともに「うまくごまかす」方法を身につけて、なんとかやってきました。 社会人になってからも会社の名前が言いにくいと思いながらもなんとかやってきたのですが、だんだんひどくなっていく気がして、なんとかしたい・・・結婚したら新しい苗字になって、すごく言いにくいなぁ・・・と思っているときに江田先生のHPを見つけました。

 まず驚いたのは、吃音の人ってこんなにいるんだ!ということでした。 今まで自分の身の回りでは一人も出会ったことがないため、この辛さはわかってもらえないよな・・・とずっと思っていたからです。体験談もいくつか読ませていただいて、「そうそう、そうなんだよ!!」と共感できる部分がたくさんあって、正直HPを見ただけでかなり気持ちが楽になりました。

 カウンセリングを実際受けてみて、今まであった「なんとかして治したい」という焦りのようなものがなくなり、「今のままで、もっと自然な意識を持ちながら話すようにすればいいんだ」という気持ちになって、すごく楽になりました。今まで敬遠していた会社の外線電話にも積極的に出られるようになったり、営業に行っても自信をもって話すことができるようになったと思います。 
 けれど、普段の友達との会話の時など、ついいつもの癖が出て早口で一気に話してしまったりして、なかなか「安定感を意識をしながら話す」ところまでいっていないのですが、徐々に変えていこうと思います。
                                                (2005年10月4日)

※江田よりのコメント:
 Mさんは模範的ともいえるきれいな柔らかい話し方をなさいます。 けれど、当のご本人は言いにくさを感じているというように、表面からは全くわからないこともあるのが吃音の世界です。
 自分の吃音意識を客観的に知り、感情を否定することなくそのまま受け止めながら安定した発語感覚を育てていく・・・これが自信をもって話すことの秘訣だと思います。

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Nさん (愛知県在住 34歳 介護施設勤務 女性)                                         

   
「自殺をいつも考えてしまう私はいなくなりました。 それよりも前向きに毎日を楽しく生きたいという自分がいます。」

 私が吃音を意識したのは、保育園の年長の頃だったように思います。

 当時、私の家庭環境は最悪でした。家庭内では毎日両親の喧嘩が絶えず、私の精神状態はかなり不安定だったと思います。 また、親にも精神的余裕は無かったのでしょう。 私は親から何か質問されてもすぐには答えられずビクビクしてしまい、答えられないと親から殴る、蹴るの暴力ばかり受けて育ちました。

 保育園や小学校で先生から何か聞かれても即座に答えられず、「何かしゃべらなくては」と思えば思うほど声が出なくなったのはその頃からです。 友人達から私のしゃべり方や態度などをマネされて、すごく恥ずかしい思いをした事を今でも鮮明に覚えています。

 小学生、中学生、高校生と私の吃音は相変わらず、どちらかと言うと、どんどん酷くなっている感じでした。

 人前での発言が出来ない、電話もかけられない、遊びに出かけても飲食店などで注文が出来ない。 出来ない事だらけで人生が嫌になり、いつの頃からか自分はいつ死のうか、そればかり考える毎日を送っていました。 こんな私でも、親しい友人は何人かいましたので「ここで死んだら周りの人が悲しむかな?」と思うと、いざ死ぬ勇気も出ず、ダラダラと生きていたら、幸いにも吃音を理解してくれた主人と出会い、結婚し子供も産む事が出来ました。

 母親になった私は、少しだけ人生が前向きになりました。 あきらめていた吃音を克服しようと考え出したのです。
 それは子供を守るために。(何かあった時に救急車も呼べなくては困る。)
 そして子供に恥をかかせないために。(子供が保育園に通いだすと、役員としての役割が回ってきます。人前で話すことも多々あるかも知れません。絶対に子供には私のような恥ずかしい思いはさせたくはなかったのです。)

 今まで催眠療法を受けていたのですが、半年以上通っても全く改善されず、お先真っ暗の状態の時にネットで「さわやかカウンセリング」のHPを見つけたのです。

 わらにもすがる思いでした。 すぐに申し込んだのですが満員状態で暫く待って欲しいとの事。 世の中には吃音で悩んでいる人が大勢いるんだな〜と妙に安心(?)してしまいました。
 レッスンを受け始めたのはそれから半年後、今から2年前だったように記憶しています。

 最初は緊張しっぱなしで、朗読もタドタドしく、毎回汗をびっしょりかきながらのレッスンでした。
 それでも一進一退と言う感じで、調子が良い時はすらすら言えても、次回は全然ダメだったり、江田さんには私のレッスンに本当に良くお付き合いしてくれたと大変感謝しています。

 電話でのレッスンと並行して一時期、心療内科にも通い(神経症と診断されました)薬を処方してもらっていましたが、すぐ第ニ子妊娠が判明。 薬は飲めなくなり、電話でのレッスン一本で今に至っています。レッスンを受け続けたこの2年間で私はすごく進歩したように思います。

 相変わらず電話などは苦手なのですが、子供の絵本読み聞かせは言葉を変えることなく、すらすら言えるようになりました。 この4月からは保育園役員にもなり100人の前で挨拶も出来ました。子供を通じて色々な方達と出かけることが多くなり、私の行動範囲は広がっています。

 私は後もう少しで出産です。 育児で大変になるので電話でのレッスンはしばらくお休みしますが、過去2年間にわたって教えていただいた事は忘れず、毎日実行していきたいと思います。

 自殺をいつも考えてしまう私はいなくなりました。 それよりも前向きに毎日を楽しく生きたいと思う自分がいます。                   
                                                (2005年9月8日)

※江田よりのコメント:
 Nさんのレッスン記録を見ますと、初回レッスンは2003年10月30日とありますから、2年以上のお付き合いです。Nさんの吃音は幼児期の親からの不当な扱われ方に起因するかと思われます。本当にお辛い中を通ってこられました。
 過去の苦々しい体験を受け止めつつ、現在の自分を褒め、将来に目を注いでいる今のNさんの姿勢に励まされるのは、私だけではないと思います。
 出産が間近ですが、お母さん、赤ちゃんともに無事守れますよう、東北の田舎でお祈りしています。

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Nさん (兵庫県尼崎市在住 33歳 団体職員 男性)                                        
 

        
              「安定した話し方を目指していきます。」

 言葉を少し話しにくいなと気づいたのは、はっきり覚えていませんが小学校2年生ぐらいの時だったと思います。みんなの前では吃って話し下手のくせに目立ちたがりやだった私は、クラスのまとめ役を引き受けることが多く、学生時代を通してみんなの前で話す機会がたびたびありました。その都度なんとか乗り越えていました。

 しかし、就職して待ち構えていたのは電話の応対でした。どうも電話ではなかなか言葉が出てこない時が多く困っていた時に、ふと雑誌で「吃音が治る」という記事を目にし、月1回東京にあるその訓練所まで通うことにしました。結果は、吃音が治ると看板を出しているところに通っても私の吃音は治ることはなく、さらにショックを強めるだけでした。
 また、自助グループの会合にも何度か出席しましたが、どうも合わないため行かなくなってしまいました。

 そういう時にネットでこのカウンセリングのことを知りました。吃ることにこだわらず安定した話し方を目指すという先生の方針に非常に感銘を受けました。現在話し方のテクニックを先生からいろいろ教わっています。
 
 私は、吃音意識を完全に取り除くということは無理だろうと正直思っています。それでも、職場の業務で支障をきたさない程度の流暢さで会話がしたいと思っています。話したいことが話せない、みんなの会話に入っていけない等、そんな状況で日常生活を過ごすということは私にとって非常につらいことです。
 
 このような今の情況にあって希望となっているのがこのカウンセリングなのです。
 
 これからも、吃ることにこだわらず、安定した話し方を身に着けられるように訓練していきたいと思っています。
                                                 (2005年8月2日)

※江田よりのコメント:
 Nさんとのレッスンは2003年3月にスタートしていますので、かれこれ2年半年のお付き合いです。職場では、朝礼での挨拶、外部交渉、会合でのスピーチなど、話すことの多い立場におありです。
 吃らないように話そうとするのではなく、安定した話し方感覚を意識してこれからも「話し方発見」をしていかれますよう。

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 Nさん (兵庫県在住 27歳 会社員 女性)                                        
 

  
            「何より嬉しいことは、前に光が灯ったように希望をもつことができたことです。」

今年の2月からこの「さわやかカウンセリング」のレッスンを受け始めて約4ヶ月になります。この間、自分の思いがどのように変わってきているかをまとめるのも気持ちの整理になっていいというお勧めがあり、また同じように吃音で悩んでいる方にとって、少しでも励みになればと思って、今の私の思いをそのまま書かせて頂きます。
 まず始めに、このさわやかカウンセリングのレッスンを受けることができて本当に良かったなぁと心から思っております。

 私が吃音を意識し始めたのは親元を離れて大学に入ってからでした。今から考えると小さい頃から吃音の気は少しあったのかもしれませんが、高校までは授業でも普通に手をあげて発言していましたし、声が出ない、言いたいのに声が思うように出てこず話せないという思いで悩んだりしたことはありませんでした。


 しかし大学に入り、今までとは違う環境の中で、ストレスやまたいろいろな悩みもあってか、言葉が言いにくくなってきました。授業の始めに50〜100人くらいの大人数で出席をとることがありましたが、自分の出席番号と名前をどんどん早いもの勝ちで言わなければならないことがあり、タイミングを逃して言うのが遅くなってしまうと遅刻とまではいかなくても、遅れて来たと思われてしまうようなことがありました。その時、一度つかえてしまったことが言い難さを感じた最初の経験でした。その時は少し言いにくいなと感じる程度で、それが吃音というものだとも知らず、周りの人に相談しても「気のせいだから」と言われる始末で、自分でもそのうち治るだろうと思っていました。

 それから、その他にも様々な要因などもあったと思うのですが、少しずつ悪化していって、言えない言葉がどんどん多くなり、2年ほど経つ頃には、日常生活に支障をきたすほどなってしまい、将来への不安も増してきました。家族や仲の良い友達と何気なく一言しゃべるのでも言葉が思うように出てこず、とても苦痛なところまできていました。


 当初母は、気のせいだし大したことではないから病院へ行く必要もないと言っていましたが、さすがに心配してか、ある時、いい精神科のお医者さんがいるというところを聞いてきてくれて、思い切って病院へ行こうと付き添ってくれました。診察で、今はとても大学へ行ける状態ではない、休学をした方がよいということを言われ、ものすごくショックで目の前が真っ暗になりました。


 話は前後しますが、その間、いろんな方に相談したり、またカウンセリング(一般の)や、相談室、病院などへも行き、今は飲んでおりませんが、当時は安定剤や睡眠薬など薬も3〜4年間ほど服用しており、心も体もボロボロでした。そして「吃音は治すことはできない。自分の個性だと思って付き合っていくしかない」と言われ、ものすごく落ち込んだのを覚えています。


 大学復学はもっとかかるだろうと言われてたのですが、結局半年間で無事復学し卒業することができました。面接で自分の名前も言えないだろうし、仮に受かったとしても、人と関わって話さなければならない仕事はできないだろう、誰とも一言も口をきかなくていい仕事がしたいと思っていた就職も、あれほど心配していたのですが無事決まりました。
 
 職場での最初の仕事は入力作業中心の仕事で神経をすごく使い、残業も毎日のようにある、かなり厳しいものでしたが、上司の方に吃音のことを理解して頂いてたので、人と話したり電話をするよりはいいと頑張りました。
 しかしその後、受付事務のある今の部署で仕事をするようになりました。電話応対などでは声が出なくなったり、思うように言えなくなって、胃に穴があくほどの思いで苦しんできました。

 ある日もうどうしようもない、これ以上もうどうしようもないというところまできてしまって、家族にもあたり散らしてしまった時、母がインターネットなら何が方法が載っているかもしれないと言いました。吃音を治す方法があるならとっくに実行していると思いつつも、藁にもすがる思いで検索したところ、江田さんのこのさわやかカウンセリングが目にとまりました。多くの希望者がおられたので、レッスンを受けられるようになるまで、かなりの順番待ちで結局一年半くらい待つ事になりました。待っている間も本当に毎日が苦しかったのですが、今は受講できて本当に良かったと思っています。


 かつて文章を音読する時、事前に何回も何回も練習していくのですが、いざ本番で言おうとすると詰まって声が出てこず、とても聞いていられたものではなく、読んでいる私自身もすごく苦しくてその後は自己嫌悪に陥っていました。
 けれどこのカウンセリングのレッスンを受けてから、あれほど今まで苦しんできた音読の効果がすぐに現れ、1週間ほどでびっくりするほど読めるようになりました。この8年間、書いてある文章をまともに言うことすらできなかったのに、音読がすらすらできるようになったのです。これはもう自分には信じられないことで、その時はもう嬉しくて嬉しくて仕方ありませんでした。
 テキストに沿っての文章はだいぶちゃんと言えるようになってきたのですが、実際の会話ではまだまだ自分の話し方の調節習慣として身についておらず、今意識しながら取り組んでおります。
 私が吃音であるということを打ち明けていた周りの友人から「本当によくなってきているね」と喜んでもらったときは、私自身も本当に嬉しかったです。


 このレッスンを受けるまでは「私はもう一生この吃音で苦しんでいかなければならない。私はこの吃音のせいでやりたいことも何もできないんだ」という吃音さえなければという諦め、絶望感、そして「今日もまた言えなかった」という、自分自身立ち直れないくらいの挫折感、自己嫌悪でいっぱいで目の前は真っ暗でした。
 しかし、このレッスンを受けるようになってからは、きちんと的確にアドバイスしてくれる人が見つかり、これからどうなるのかといった不安を持っていた今までに比べると、気分的にも安定して、実際の楽な声の出し方も分かるようになりました。まだまだ言いにくいこともありますが、以前に比べたら本当に楽にことばが出てくるようになり、話すことへの負担も少しずつですが確実に軽くなってきています。

 何より嬉しいことは、一生このままなんだと絶望していたのが、前に光が灯ったように、良くなるんだ、確実に話せるようになるんだという希望をもつことができたことです。本当に感謝しております。
                                                    (2005年7月2日)

※江田よりのコメント:
 Nさんがレッスンを初めて申し込まれたのは2003年の10月頃だと思いますが、こちらで上手く対応できず、1年半もお待たせして申し訳ございませんでした。(今は正常に機能しておりますので、お申し込みあり次第レッスンを開始させていただいています。)
 
 レッスンを通してNさんご自身が、吃音意識をどのように受け止めていくか、そして自然な発語感覚とはどのようなものかを自分の感覚でとらえられるようになっていることが、吃音改善の希望の光を得ているのだと思います。どうぞこの方向性を見失うことなく、実践し続けてください。

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Kさん (東京都在住 27歳 会社員 男性)                                        
 

  
                「話し方のコントロールが出来るようになってきたと思います。」

 
私がレッスンをはじめたのは2003年の3月ですので、もう2年余り経ちます。自分で言うのも、おかしいかもしれませんが、この2年でだいぶ自分の話し方のコツというか、先生がよくおっしゃられる話し方のコントロールが出来るようになってきたと思います。

 私の吃音暦は物心ついてからずっとです。学生時代などはレッスンしている皆さんと同様、書き切れないほどの吃音体験があります。国語の朗読、自己紹介など嫌だったことを挙げればきりがありません。

 小学校6年の運動会の時のことです。ひょんなことから運動会の応援団になり、ジャンケンで負けて団長をやることになってしまいました。運動会の競技以外に応援合戦というプログラムがあり、静まり返った観衆の中、団長の掛け声で始まるのです。吃音の私にとって不安でなりませんでしたが、その時先生に教わったのが腹式呼吸と言葉を伸ばすことだったのです。応援団ですから叫びに近いので、どもらず無事に終えることができました。
 腹式呼吸と音を伸ばす発声は今に繋がる体験ともいえますが、その時は普段の会話に腹式呼吸を応用したりすることなどは全く頭に無く、そのまま時は流れました。

 社会人になる年になり、話すのが少なくて済みそうな職種を選ぶかどうかで悩みました。基本的に人と接するのは好きですし、話すことから逃げるよりも、仕事で会話の場数を踏めば直ると思っていた部分もありましたので、営業職に就くことにしました。日々電話、接客、会話しなければ成り立たたない仕事です。
 しかし、入社後、緊張の中無理な発語を繰り返し、ますます吃音と緊張、電話の苦手意識が出てしまいどうしようもないストレスがかかってきました。このままではまずいと思い、レッスンをはじめることになりました。

 江田先生も吃音経験者と言うこともあり、吃音を持つ者の気持ちを良く理解してもらえていると同時に、吃音者だからわかる、的を得た話の操縦法を教えていただけてると思います。

 小学生の時に一度は体験した腹式呼吸の応用や、伸ばして繋げる方法、普段の会社での応対の練習などなど、非常に実践的なレッスンもあり、回を重ねるごとに自分の話の操縦法もわかりつつあります。
 今は仕事での緊張も減り、気持ちの面でだいぶ楽になりました。それはレッスンをしていることで、吃音状態に陥ったとしても、コントロールして持ち直せるという自信が少しはついたからだと思います。

 長年の無理な発語でなってしまった言いにくい言葉もありますが、あまり神経質にならず良い意味でマイペースでレッスンを受けながら、自分で音読をしたりして、更に話し方のコントロールに上達していきたいと思っています。
                                                   (2005年6月22日)

※江田よりのコメント:
 多くの方々と電話レッスンをさせていただいていますが、その中でもKさんの吃音の出かたは群を抜いて(?)異質なものでした。「か」で始まる名前を長年無理な発語で通してきたので、日本語の発音にはない、喉の奥で息を逆流させる腹話術的発声しかできなくなっていました。
 2年間に渡るKさんの地道な実践努力により、今ではあの奇妙な腹話術的発声はなくなり、正常な話し方になっています。Kさんの吃音改善のプロセスは私たちにとって確かな希望、大きな励ましです。

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Mさん (東京都在住 46歳 会計事務所所長 男性)                                         

  
                         「吃音と上手く付き合う」

 
私は子供の頃、内弁慶で、今思うと赤面しそうなくらい身勝手で自意識過剰でした。思い通りにならないことがあると癇癪を起こして母を困らせていたようです。記憶をたどれば、小学校に上がる前に、母に吃音矯正の会のようなところに連れて行かれたような記憶もかすかにあります。
 はっきり自分が「どもり」だと自覚したのは、授業の朗読や学芸会のときに、周りの友達とちがって言葉が自由にならず、とても恥ずかしく思った小学校高学年の頃でした。おそらく、家庭環境などの要因によるのだと思いますが、人の目を気にする意識が過剰だったのかもしれません。
 そして、過剰な自意識と「どもり」の自覚が、発語恐怖となって条件反射として身体に定着してしまったようです。
 
 自分が「どもり」だと思うようになってから、もう40年近く経ちました。「どもり」に人生も大きく影響を受けたと思います。中学校、高校、大学に進み、社会に出てからも、何度となく、電話や発表、自己紹介などの場面で恥をかいてきました。そのたびに「どもり」と戦い克服しようと思い、自律訓練法、催眠療法、話し方教室、発声トレーニングなど「赤面、どもり改善」の広告を頼りにいくつも試してみましたが、結局、話すことの安定感、安心感を得ることができませんでした。そのたびに、「どもり」さえなければ違った人生を歩めたのに、と悩み続けていました。


 仕事柄、どうしても人前で話さざるをえず、そのたびに油汗をかくような苦しい思いを体験してきました。話そうとすると息が止まってしまい、にっちもさっちも行かなくなってしまうのです。
 悩み続け、何とか解決の糸口を探そうとホームページを検索しているうちに、ふと目に留まったのが「さわやかカウンセリング」でした。江田先生の書かれた説明はわかりやすく、とてもよく理解できました。伺えば先生も「どもり」だったとのこと。「どもり」の苦しさは経験した人でなければ分からないと思いますが、直感的に藁をもすがるつもりで、江田先生の電話カウンセリングを受けてみようと思いました。


 電話は私にとって、もっとも苦手なシチュエーションのひとつ。この苦手なものを克服できれば、あとは何とかなるかもしれないと思いました。そして、カウンセリングを受けているうちに、呼吸習慣や発声方法が根本的に間違っていたことに気づきました。そして、緊張して呼吸が止まり、発声困難になってしまうという悪循環を断ち切れば、自ずと吃音は解消できるはず、と確信を深めました。

 電話でのカウンセリングは、私にとって場慣れと発声練習のためにとても有効です。毎月数回、江田先生にカウンセリングしていただくうちに、「どもり」を直そうと力むのではなく、むしろうまく「どもり」と付き合うことの方が大切で、また、現実的、実践的であることが分かりました。
 最近では、「どもり」も自分の身の内と開き直ることで、対人恐怖も和らいできたように感じます。しゃべりにくい状態で、いかに楽に話し始めるかなどのテクニックも教えていただき、昔に比べて、言葉が詰まることにさほど恐怖感を感じなくなってきたように思います。


 カウンセリングは昨年の11月に受け始めて7ヶ月ばかりですが、最近、少しずつ自分の思う言い方で話せるようになったのではないかと実感しています。「どもり」さえなければという思いは今もありますが、何十年間もの「どもり」を短期間で直すことはできないという事実を素直に受け入れようと思います。きっと、徐々に正しい呼吸と発声を自分のものにしていくことと、場数を積極的に踏むことで、自然と「どもり」は解消していくのだろうと思います。スポーツのように日々の研鑽がいい結果をもたらすのだと思いますので、気長に「どもり」と上手に付き合っていくつもりです。


 最後になりましたがこの場をお借りして、いつも親身にご指導くださる江田先生に心から御礼申し上げます。これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。
                                                   (2005年5月12日)

※江田よりのコメント:
 会計士であるMさんは、財務関係のセミナーで大勢の人々の前で話をする機会が多くおありとのことです。大変聞きやすい柔らかな口調ですので吃音に苦労してこられたとは誰も思いません。「えっ?この人が吃音なの?ウッソー!」と言われるタイプです。
 すでに一般の人以上に上手くお話しをなさるMさん。過去のトラウマ(心の傷)から浮き出てくるあらゆる感情をそのまま受け入れて、調整習慣を維持し、これからもスピーチの場数を多く踏んでいってください。その中で話すことの自信が更に深まっていくことと思います。

 癇癪といえば、私もMさんと同じように幼少の時はかなりの癇癪もちでした。吃音のためことばが出にくかったので、ストレスがたまって時折爆発させていたのをよく憶えています。

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Kさん (東京都在住 54歳 自営業 男性)
                           
 
  「今思っていること」

私は毎日車の運転をしている。
狭い道では周りに気を配り、徐行や一時停止をして、歩行者に注意して事故の起きないように走っている。

しかし、話をすることは車の運転とは違い、吃音を気にして意識しながら話すとうまくいかない。
どもらないように構えると、余計うまくいかない。
車なら安全運転に気を配れば良いのに・・・話をする時はなかなか安全運転のようにならない。

大学を卒業した頃は、「声をやや低く・穏やかに・ゆったりと」を心がけて話すようにと思っていた。
けれど、そう心がけていてもあれから三十余年、未だに吃音に悩まされている。

レッスンで江田先生から「急(せ)いて話そう、話そうとしない事」と言われて目が覚めたような感じがした。
今まではどうしたらどもらないで話せるかということばかり考えていた。
結果として早口になり、話すと疲れが残るようになった。

「伸ばすとことばが安定する」ということをことも江田先生から指導を受け、やってみてそのとおりだと思っている。
単純なことだが、今まではこんな感覚とは全く無縁だった。

レッスンを始めて1年8ヶ月。いろいろ発見がある。
今後も先生の教えに沿って精進していくつもりだ。
                                                (2005年5月10日)


※江田よりのコメント:
 「どもらないように話すにはどうしたらよいか・・・」と考えるとますますうまくいかなくなります。
 多少ひっかかってもOKとする心の幅をもたせて、「こんな風に話すといい具合だな・・・」と安定感を時折確認していく習慣を育てていくと、うまくいくものです。
 これからも実践を通して多くの発見をしてください。

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 Mさん (兵庫県在住 34歳 会社員 女性)
                           
 

  
             「吃音の体験が私の宝と思えるようになりたいと願っています。」

 
私が吃音(その時吃音という言葉は知りませんでした)ではないか?と思うようになったのは、小学校3年生の時だったと思います。小さいときからどちらかと言えば恥ずかしがりやではありましたが、その時までは発言することに苦手意識はなかったように憶えています。

 3年生の遠足でのバスの中で、担任の先生が生徒にクイズを出して手を挙げて答えるということがありました。元気良く手を挙げた私を先生は当ててくれ、私も勢い良く答えようとしたのですが、なぜか答えが言えないのです。答えは頭の中にあるのに声になりません。そしてシーンと静まり返って私の答えを待っている先生や生徒の顔が「早く言え。」と言っているように見えて、その空気に耐えられなくなり、「忘れました・・・。」と言って座った光景を今でもはっきりと憶えています。
 それから授業中手を挙げて発言したり、教科書を順番に読んだりすることがとても嫌いになりました。自分で自分をコントロールできない感覚をこの辺りから味わうようになりました。そして担任の先生が手を挙げない私に、「なんで発言しようとしないのか?」と聞きましたので、「話す時に詰まるからです。」というような事を正直に話したら、「どもりなのか?」とクラス全員の前で言われ(その時、どもりということばを初めて聞きましたが、なんとなくわかりました)、何も言えない私がいて、とても傷つきました。その先生のことも嫌いになりました。

 私はクリスチャンの家庭で育ちました。物心ついたときから、当たり前のように教会へ行き、聖書の話を聞き、神様を信じて育ちました。そして吃音を意識し始めてから、神様に「ちゃんと話せるようになるようにして下さい。」と子供ながらお祈りしていました。小学校から短大までの間は、吃音を意識する時もあれば、気にしない時期もありましたが、心の中に「吃音・どもり」の文字が出てきたり、発語不安に駆られると、「私が神様に信頼していないからどもってしまうのだ。こんな私では神様は愛してくださらない筈だ。」と考えて落ち込むことも多くありました。

 短大卒業後、社会人になる自信もなく(電話をかける事が苦手で、事務職を選ぶことなどもっての他でした)、家に何ヶ月かおりました。そんな時、叔母が米沢興譲教会の田中信生牧師のメッセージテープを送ってくれ、またカウンセリングセミナーにも誘ってくれました。そこで、神様は私が何かができるから私を愛してくださるのではなく、ただ私の存在を愛して受け入れてくださっていることを知り、目からウロコの体験をしました。そしてその後、何とか就職もでき、少しずつ自分を受け入れてくことができるようになりました。

 2003年が終わる頃、田中先生の礼拝メッセージを聞いていたところ、米沢興譲教会の教会員の方で、吃音でご苦労なさいましたが克服し、電話カウンセリングのお仕事をしているという江田先生のことを知りました。ホームページを開いてみたところ、同じ苦しみに遭われている方々の話がたくさんあり、それらを読ませていただいて、「私ひとりだけがこんな風に思っていたのではなかったんだ」と心がホッとしました。

 初めて江田先生のカウンセリングを受けた時、「発語不安が頭の中からきれいに無くなってしまうことはありません。体験したことなのですから。忘れようと考えることは無意味です。憶えていることは普通のことです。信仰云々のことではありませんよ。」とおっしゃってくださり、心が軽くなりました。吃音意識をどのように受け止めていくかなど、学ばせていただいて1年が経ちました。

 教会でも、教会学校でのお話し、お祈りなど人前で話すことが多く、カウンセリングを受ける前は、思うように話せないとひどく落ち込んでおりましたが、今は思うようにいかなくても江田先生の「立ち直り習慣を身につけましょう。」という言葉を思い出し、落ち込んだままでいることはなくなりました。お祈りも以前はよく詰まっていましたが、「ゆっくり、ゆっくり」という気持ちを持ちながら祈ると、祈りたい言葉が出てくるようになりました。
 職場では外にかける電話はありませんが、内線電話は取らなければなりません。これも少しずつではありますが、ゆっくり話すことを心がけながらなんとかこなせる様になりました。電話をかけることはまだまだ詰まることがありますが・・・。

 カウンセリングの学びを通して、吃音で悩んだからこそ、人の悩みを少しでも分かりたいと思えるようになれたのかなと思っています。
 安定した話し方を身につける、失敗しても立ち直り習慣を身につけるという気持ちを忘れないで、吃音と仲良くやっていけるようこれからも励みます。そしてこの体験が私の宝と思えるようになりたいと願っています。
                                                  (2005年5月1日)

※江田よりのコメント:
 片腕を事故で失ったら、片腕が生えてくることを祈る人はいないでしょう。失った腕はもどらないのですから。
 しかし吃音は失った腕とは違います。吃音は歪んだ話し方の累積が固定化したものともとらえられますので、話し方の調節習慣を新たに身につけることによって改善の方向性をつかむことが出来るものです。
 Mさんの幼少の時の「ちゃんと話せるようにしてください。」というお祈りは、今になって良き話し方習慣を身につけることで応えられていると思います。
 
 Mさんに「ニーバーの祈り」をお贈りします。
                             ニーバーの祈り
                      神よ、変えることのできるものについて、
                      それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
                      変えることのできないものについては、
                      それを受け入れるだけの冷静さを与えたまえ。
                      そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを、
                      識別する知恵を与えたまえ。
                                              ラインホールド・ニーバー 


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 Oさん (東京都在住 主婦(在宅業務) 52歳)
                           
 

  
          「いやな記憶が多く失ったものも多い人生でしたが、このまま終わるのもいやなので
              努力して克服したいと思っております。」

 
私は今まで「話し方が変だ」とか色々言われ、その都度、言った人を恨んできました。昨年12月にレッスンを始めて、今は月1回のペースで受けていますが、レッスンで「自分の話し方を客観的に見る」「音を伸ばす」ことを学び、初めて他人との違いに気がつきました。自分の話し方に関して触れたくなく避けてきたこともあり、全く気がつかなかったのです。

 私が吃音になったのは多分、小学校3年生の頃です。はっきり自覚してきたのは5〜6年生の頃です。将来、就職も結婚もできないのではないかと思い絶望的になったことを覚えております。性格も暗く消極的になり常に緊張していました。
 中学・高校と吃音意識は更に強くなりましたが、軽かったので家族は自然に直ったと思っておりましたが、私からまだ直っていないとは言えませんでした。

 19歳の時、思い切って1週間だけ民間の吃音矯正所に行きました。小学生の時から電柱の広告を見ていて、あそこに行けば直ると思っていたのです。しかし全く無駄でした。もう直そうと思わなくなり、そのまま隠して生きていく以外にないと思いました。
 その後、就職試験を受け、何とか採用され、何度も屈辱的な気分を味わいましたが、我慢して結婚退職までがんばりました。

 最近、また仕事で電話をする機会が増えたので、今度こそ克服する最後のチャンスと思い、インターネットで調べ、「さわやかカウンセリング」にお世話になったのです。
 テキストは実際によく使われる言葉が多く、何度も声に出して読んでいると身についてきます。繰り返すことが良い結果を生むような気がします。

 今までの話し方を変えるのは非常に困難なことですが、あんなに怖かった電話もコツがわかったので以前ほど怖くなく、何事も常に練習だと思って臨んでいます。最近は自分が話している時も早口になる傾向がありますから、気がつき次第ゆっくりと伸ばして話すようにしております。

 いやな記憶が多く、失ったものも多い人生でしたが、このまま終わるのもいやなので、努力して克服したいと思っております。
                                                  (2005年4月20日)

※江田よりのコメント:
 人生50歳を過ぎると何かにつけて過去を振り返ることが多くありますが、私もOさんと同じように、小学生の頃「どもりは治る!」という電柱の貼紙広告を見て、「どもり」とは自分のことだと幼いなりにも察知していました。
 過去を振り返ると吃音のいやな記憶が多く、失ったかのように思えることがあるかと思いますが、今は人生100年。折り返し点に立った気持ちでこれからの人生、何事も前向きにチャレンジなさってください。

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Mくん (長崎県在住 中学2年生 男子)
                           
 

  
             「今では学級委員長をしてクラスをバンバン引っ張っています。」

 
僕は、小6の時ぐらいから急に言葉がつっかかるようになりました。授業の時や友達と話す時「なんだ?この変な感覚・・・?」と思うようになり、そして、国語の音読の時みんなの前で、とうとう言葉がつまってしまいました。
それで、みんなから笑われて「何で俺だけこんなふうになるんだ!」と思いました。

 そして、この“どもり”が一年間続き卒業式をむかえました。「この卒業式で保護者や先生、生徒の前でどもったらどうしよう」とむちゃくちゃ不安でした。それで家族に相談すると このホームページを見つけてきてくれました。そして思い切ってカウンセリングを受けてみました。

 初めは不安いっぱいで電話をしてみました。そしたら先生がやさしく電話に出てくれて、とても安心しました。初めは言葉の出し方や簡単な文章を読むことからスタートしました。それを二回ほどやって、卒業式に臨みました。すると言葉がスラーっと体から出ていきました。あの時、感じた気持ちは、今でも忘れていません。「二回のレッスンで、これなら・・」と思い、今でも、もちろん続けています。
 
 僕は、あの卒業式をきっかけにしゃべる事が好きになりました。

 今では、学級委員長をしてクラスをバンバン引っ張っています。三学期からは生徒会長になる事も考えています。僕の自信をここまで引き出してくれたのは江田先生のおかげです。ありがとうございました。
 どうぞ、このホームページを見ているあなたも是非レッスンを受けてみて下さい。このレッスンを受けて、損はないと思います。


    Mくんのお母様の手記

 
日頃のレッスンありがとうございます。最初に吃音が出たのは幼稚園年長でした。その後、小2の時、何れも深刻なまでには至らず放っておいたのです。
 それから暫くなく、小6の時に本人から相談されました。とても辛い思いをしたのだろうなと思います。早めに何かをしてあげてればよかったのだろうと反省もしました。
 
 治すためにどうすればよいのか?病院なのか?考えてPCを開きました。偶然見つけたこのサイトに息子は救われたと思います。親子共々、不安でした。でも「頼るのは此処しかない」と直感的に感じ電話をしました。
 
 元々引っ込み思案な性格でしたので、吃音により益々消極的になる事を恐れましたが、このレッスンを受け、言葉の出し方を身に付けていくと同時に、積極的な子に変化していくのが目に見えて分かりました。
 毎月のレッスン日も私が忘れそうになってると「明日レッスンだよね?」ときちんと意識して毎回取り組んでいます。
 
 先生に出会えた事を心から感謝しています。どうぞこれからも宜しくお願い申し上げます。
                                                   
(2005年4月18日)

※江田よりのコメント:
 私が中学生の時、真新しい教科書を手にすると、新しい先生は生徒に本を読ませるのか、それともあてないで授業を進めてくれるのか・・・など心配してもどうしようもないことをあれこれ考えていたものです。
 そのような記憶が鮮明に心に残っていますので、Mくんが話すことが好きになり、自信をもって新学期を迎えて学校生活を送っていることを伺い嬉しい限りです。全校生徒の前でのスピーチなど、良い体験をしていってください。

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Sさん (埼玉県在住 36歳 会社員 男性)
                           
 

  
 「ただ言えるのは、確実に良い方向に向かっていること、そしていつでも相談できる人がいるという安心感が
    あることです。」

 
平成6年、会社の電話器が変わりました。新しい電話器での会話は自分の声が受話器から耳に瞬時に通るような感じがしました。
 平成10年頃、内勤から営業に異動となりました。仕事は挨拶廻りです。お客さんの事務所へ行き、執務中に挨拶する訳ですから、招かざる客と言ってもいいでしょう。次第に最初に切り出す会社名に違和感を感じるようになってきました。その意識レベルがだんだん大きくなって、電話を受ける時の会社名にも何となく言いづらさを感じるようになりました。
 
 約6年前のある日、突然、会社名が言えなくなりました。社名の最初の一文字「き」がどうしても出てこないのです。電話に出られずオフィスを飛び出したこともありました。
 それからは辛い毎日の連続でした。オフィスで電話をかけることも出来なくなり、どうしてもかけなければならない時は一度外に出て、ひとりになって携帯電話でかけました。
 会社の式典での司会では、会社名を言う時、油汗が出て心臓が破裂しそうなぐらい緊張しました。

 私は、小さい頃からあがり症・赤面症気味であることは自覚していましたが、スポーツや学業である程度の成果を修めているという自信により、何の欠陥も無い人間だと思いつつ、社会人として生活してきました。けれど思いもよらない突然の事態に、戸惑いと恐怖と自信喪失で心身共に疲れ果ててしまいました。当然、仕事にも身が入りません。
 その間、自分なりに原因を考え、独りで発声の練習をしてみましたが、独りの時は問題なく言えるのですが、実際の場面では他人の目と他人に聞かれているという恐怖で何の解決にも至りませんでした。

 そこでまず、話し方教室に通い、指導を受けました。言われる通りに心を落着かせて美しい景色をイメージして発声を繰り返すトレーニングでしたが、イメージと練習だけではやはり成果が得られず、次第に足が遠のくようになりました。

 次に、どもり・吃音の本で紹介していた吃音専門の教室へ通いました。そこは、かなり高額でした。トレーニングの内容は、腹式呼吸を身につけ、たんでん力をつけて、息を吐く力とともに発声させるものでした。トレーニングをすれば克服できると言われ続けましたが、多少良くなる傾向にあっても、再び言葉に詰まるようなことがあると、今まで以上に自信をなくしてしまいました。
 更に、その先生自身に疑問を感じるようになりました。というのも、その先生は以前吃音だったそうですが、先生の印象が暗いイメージで、未だに克服出来ていないように感じたからです。この教室も最後まで続けることが出来ませんでした。

 何か良い方法はないものかと、舌の使い方・口の開き方・呼吸方法を変えてみたりしましたが、やはり根本的な解決に至らず、毎日悶々とした日々を送っていました。

 もう一生直すことはできないんだと思っていた矢先、インターネットで「さわやかカウンセリング」のHPを見ました。前回が高額な教室だったせいか、「比較的値段が安く良心的な先生なのだな・・・」程度の感覚で申し込んでみました。

 レッスンの中で、江田先生から指導頂いた点は、『き』を少し伸ばす感覚で発声することです。私としては、伸ばすこと自体が不自然ではないかと最初は思いましたが、江田先生曰く、「あなたが感じるほど聞いていて不自然じゃありませんよ。寧ろゆっくり丁寧で聞き易いですよ。」とのことでした。そう言われてみると、少々伸ばし加減でゆっくり発声した方が聞き易くて良いことなんだなぁと思うようになってきました。
 朗読や会話表現の練習でも、スローペースで言葉を繋げるように話す練習をしました。私としてはかなりゆっくり話したつもりでも、電話で録音された自分の話し方を聞いてみると、聞く側ではちょうど聞きやすいスピードだということが分かりました。いかに私が今まで早口で話していたかを改めて実感しました。
 レッスンを重ねていく内に、オフィスから電話をかけることが次第に出来るようになってきました。

 私のような、最初のある一文字が出てこない「ブロック」症状は、発語機能の欠陥ではなくメンタルな部分が大きく関係しているのではないかと思います。未だ完治したとは思っていませんし、未だに静かなオフィスでは電話に出ることに戸惑います。ただ言えるのは、江田先生に出会って、確実に良い方向に向かっていること、そしていつでも相談できる人がいるという安心感があることです。
 江田先生から、「失敗しそうになっても立ち直れるよう自分をコントロール出来るようになりましょう。」と言われています。私はいつでもその言葉を思い出しては、詰まりそうになった時、実際に詰まってしまった時でも、気持ちを切り替えれば立ち直れるんだと自分に言い聞かせています。

 一度意識して頭にインプットされた詰まり感覚は、ひょっとしたら一生抜けないものかもしれません。今ではそれでもいいと思っています。妻には、この悩みをレッスン開始後に打ち明けました。いい先生に出会えてよかったね、と言われています。
 私の心の支えとして、これからも宜しくお願い致します。
                                                        (2005年4月13日)

※江田よりのコメント:
 Sさんは大手会社に勤める営業マン。会社の式典で司会を勤めるなど、精度の高い話し方を要求されています。
 吃音を一般的に定義するなら、「ことばをつまらせてどもりながら話すこと(人)」となるでしょうが、実際は表面に表れたことだけで判断できるものではありません。Sさんのように周囲の人以上に上手に話している場合があるものです。
 私流に言えば、吃音とは「洗練した話法を心得、コミュニケーションに秀でているが、ある特定の音の発語に言い難いさを感じていること(人)。頭脳明晰な人に多い。」とでもなります。頭脳明晰というのは私を除いての話ですが・・・残念!!

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 Aさん (大阪府在住 23歳 大学生 男性)                            

  
 「努力をすれば改善されるのだということをレッスンを始めて半年ぐらいしてから感じることができました。」

 
私が吃音を意識し始めたのは小学校に入学した頃からです。両親も気づいていたみたいで、その頃から週に1回ことばの教室という所に通い始めました。そこでは単語を読んだり、呼吸法みたいなものをしました。しかし、改善は見られず国語の朗読や劇の発表会では嫌な思いをしてきました。

 そんなこんなで大学に入って、就職の面接のことを考えるようになり、吃音についてインターネットを見ているときにこのさわやかカウンセリングと出会いました。初めはとりあえずメールを送ってみようと思い、送るとすぐ親切に返信していただき、受講する決意をしました。

 初めのレッスンの日、かなりドキドキしながら電話をしましたが、話をしていると江田先生も以前はどもっていたというのを聞いて、とても安心できました。それから10ヶ月近く月2回程度のペースで受講してきました。
 私は、吃音の度合いがひどいほうだったのですが、先生のアドバイスのとうりに続けていった結果、最近自分でも楽に話せているような気がします。

 レッスンを受ける前は、吃音なんて絶対に治らないからどうしようもないものだと思い込んで諦めていました。しかし、努力をすれば改善されるのだということをレッスンを始めて半年位してから感じることができました。この発見は私にとってとても大きなことであり、喜びでもあります。
 
 また、このレッスンを通じて、吃音というものは病気でもなんでもなく悪い呼吸習慣ということも知ることができました。つまりその長年の習慣を直すことこそが、最大の課題ということです。そのためには自分自身強い意識を持って呼吸習慣の改善を行うことが重要であると感じました。

 これから就職活動の時期です。面接で緊張するなというのは無理なことでしょうが、少しでもレッスンのときのことを思い出してうまく話せたらいいなと考えています。
 これからも、吃音から逃げることなくしっかり向き合って生きていきたいと思います。
                                                        (2005年3月14日)

※江田よりのコメント:
 諦(あきら)めの世界から、方向性を見出してコツコツ実践を重ねていく世界への移行は、天動説から地動説への意識変換に匹敵するものです。
 「この発見は私にとってとても大きなことであり、喜びでもあります。」というAさんの喜びは、Aさんだけではなく誰もが味わえる喜びであることと信じています。(そしてコペルニクスのおじさんも・・・)(笑)


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 Yさん (福島県在住 19歳 専門学校生 女性)
                           
 

  
 「自分の納得のいく話し方・コントロールができるようにカウンセリングを続けていきたいと思っています。」
 
 
私が吃音を気にし始めたのは専門学校の卒業後の就職を意識し始めた頃です。それまでは「ちょっとどもるなぁ」とか「言いづらいなぁ」と感じる程度で、そんなに深くは気にしてなかったように思います。ただ昔から早口でした。

  将来の自分や就職の面接のことなどを考えると、うまく話せていない自分を想像してしまって不安に感じていました。一人でいるとどうも考えてしまい、自己嫌悪におちいっていました。

 そんな中、アルバイトを始めることになり、初めて本格的な接客業をやることになりました。接客業ともなると話さなければならない言葉が出てきます。その中には苦手意識のある言葉もありました。

 前から気になっていたさわやかカウンセリングの電話でのカウンセリングのことを、思い切って母に話しました。それまでは吃音のことを一人で悩んでいました。カウンセリングの事を話すと母は「やってみたら」と言ってくれました。

 早速申し込んで一回目のカウンセリングが始まりました。昨年10月のことです。電話をする前は緊張していましたが江田先生本人も吃音経験者ということあり、親近感をもってカウンセリングを受けることが出来ました。

 まだ言いづらい言葉・つまってしまう言葉などがありますが、話し方をコントロールすることなど、アドバイスいただいた事を日常の会話で活かしていって、自分の納得のいく話し方・コントロールができるようにカウンセリングを続けていきたいと思っています。
                                                  (2005年2月21日)

※江田よりのコメント:
 学生から社会人として仕事に就くことは人生の中で大きな節目です。職場では他者とのコミュニケーションが要求されますので、大変緊張するものです。けれどこのハードルはコミュニケーション、自己表現の幅を広げて成長していくチャンスともいえます。
 これからも上手にカウンセリングを利用していってください。 

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 Nさん (埼玉県在住 27歳 保険会社勤務 女性)
                           
 

             
 「吃音をかなり前向き・客観的に受け入れられるようになりました。」

 
私が吃音を意識しだしたのは幼少のころからです。学生の時も吃音で苦労しましたが、社会人になってからはいっそう吃音がひどくなり、就職時には面接で、就職してからは電話などで 声が時々出なくなるようになりました。
 いくら口をぱくぱくさせても声が出ず、上半身が一気に力んで、こわばっていくのが分かるのですが、自分ではどうしようもない。仕事上、伝えなければならないことであるので、ますます焦る・・・。特に電話は顔が見えないので、会社名や名前がなかなか言えないことは相手に不審がられることもあります。
 話すべきことや話したいことがあるのに、それがままならないのはもどかしく、悔しいものです。

 次第に異常なまでに話すことを意識し、どもった時の相手の反応を考えると、日常生活での会話でもどもることが多くなってきました。
 これから更に吃音が悪化したら・・・という不安から、病院でも探そうとHPを検索をしたのがきっかけで、この「さわやかカウンセリング」にたどりつきました。
 
 HPを見てまず感じたのは、吃音に悩んでいる人が意外にも多いことでした。そして、江田先生ご自身の体験談も読み、吃音心理や、吃音者特有の悩み・苦労について、吃音者でないとわからない感覚が客観的に分析されており、それらを読むと、自分でもどもる原因が今までよくわからなったのが、少し整理されたように思いました。

 そして受講して驚いたのは、吃音を受け入れて前向きに考えること、発語不安を感じるのは自然なことで決して悪いことでない、吃音自体は「病気が治る」というような白黒つけられるものではない、ということでした。
 吃音を受け入れるというのは、なかなか勇気がいりますし(最初は「吃音」・「どもる」という言葉を見るのも抵抗がありました)苦しいものですが、そうすることによって気持ちがだいぶ楽になった気がします。
 
 レッスンを始めてからまもなく一年になりますが、以前と異なる点は、吃音をかなり前向き・客観的に受け入れられるようになったこと、そして、話し方の調節を知ったことで、言葉が出なくなったときの心構えと工夫をわずかながらできるようになったことです。
 話し方調節によって、挨拶言葉(私は特に母音が言い難い)、敬語、電話など、レッスンで教わっていることを日常生活で活かして、滑らかに話せたときはとてもうれしいものです。
 
 私にとってのこれからの課題は、リラックスしたときでも調節しながら話すことを常に意識する、どもった時にこそなるべくゆっくり話すようにする(つい早口で逃げ切ろうとしてしまうので)ことです。  
 吃音意識がありつつもコンスタントかつ、なめらかに話せるという状態に自分を置けるよう、少しずつでも前進できるようこれからも努めていきたいと思います。
                                                  (2005年2月12日)

※江田よりのコメント:
 先日Nさんとスピーチ演習をしていた時のこと。「次のスピーチをお願いします」と言うところを、なぜか「もう一曲お願いします」と口を滑らせてしまいました。「先生、よくカラオケで歌うんですか?」とNさん。自分でも可笑しくてしばらくレッスンが中断しました。
 思わぬときに地が出てしまうもの。まあ、こんな私ですが、私を踏み台にして良き話し手となってください。(笑)
 

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 Mさん (東京都在住 35歳 会社員 男性)
                           
 

            
          「レッスンを受けて2年目を迎えて。」

 今から丁度2年前、会社で定期的に行われる定例発表会で精神的に行き詰ってしまい一人で悩んでいました。そんな折、インターネットで検索していましたところ、江田先生のホームページにたどり着き、信念・志などを拝見してこの人なら良き理解者になって頂けると思い、連絡を取りました。
 けれどすぐには受講できず、1年間辛抱して順番待ちをし、去年の1月から受講を開始しました。

 まず、私事を言いますと、幼少のころから吃音で、皆様が経験した辛いことも人並みに経験してまいりました、30代も半ばになると、ズルさからそうした辛さ・惨めさから逃げ出すようになっている自分が居ました。
 やがて性格も暗くなり、周りの人間も限られた人しか居なくなっておりました。病は気からと言いますが、そうした状況が続く程、吃音の状態も悪化していきました。

 このまま逃げていては、いずれ社会に相手にされなくなってしまうと思い、思い切って門を叩いてみました。
 
 まず受講してみて一番驚いたのは、先生の活舌・軽妙な語り口調でした。私の今までに通ったカウンセリングの先生は、自分では克服したと言っておりましたが、実際は目に余るものが多かったからです。その点、江田先生は司会業をなされていることもあり、申し分なく自分の目標とする理想像でした。
 
 受講を受けていく内、問題点が明らかになっていきました。それは新たな気づきとは違い、今まで自分の中で感じていたことの裏付けでした。会話の速度が速い・スピードの調節が取れないことなどを日常生活を通じてゆっくりと時間をかけて客観的にとらえていくことを指導頂きました。最近では、会社の電話などでも向こうに先生が居るような感覚で気軽に話せるようになりました。
 
 これは、あくまでも私の考えですが、自分のことは自分が一番良く知っており、答えは自分の中にしかないと思います。しかし、自分の悪い部分に目を瞑(つぶ)ってしまい、人の意見も聞き入れなくなっていることも事実であります。そうした中、先生は潜在意識の細部までをも聞き取ってくれ、正しい方向へ導いてくれました。
 先生がしておられることは、まさしくコーチングの一つであり、私には、こうした「コーチ」の存在が必要でした。また、「最近どうですか?」と受講中に良く聞かれますが、これもちょっとした悩みも相談できるので、私としては良いガス抜きができ、ストレスの軽減になっています。また、聞いてもらうことが励みになり、生活に張りがでます。

 1年間続けてみた感想は、吃音に対してさほど気にならなくてきたことです。以前は神経症気味で完璧主義だったため充足感が無かったのですが、最近では先生のお陰で随分と気が楽になりました。

 最後に、私の刷り込みはまだ終わっておりません。石の上にも三年と言うように、これからも指導して頂きたく思っております。
 尚、こうして長期に渡り受講できるのも受講料が良心的な価格設定であるためで、大変感謝しております。
                                                   (2005年1月31日)

※江田よりのコメント:
 Mさんと初めてレッスンをさせていただいた時、職業はニュースキャスターかなと思いました。立て板に水の如く、早口でサラリと話す・・・どこに吃音の気があるのかと疑いました。
 今までのMさんの話し方は、ブレーキの壊れたポルシェがフルスピードで高速道路を走るようなもの。今はちゃんとアクセルとブレーキが上手く作動するようになっているようです。これで私も安心して助手席に乗っていられます。(笑)
 

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 Sさん (大阪府在住 29歳 主婦)                                  

            
       「トライアルレッスン、1回目を終えて。」

 昨日の初回レッスン、ありがとうございました。

 私は気が弱いほうで、先生が怖い人だったらどうしよう?とか怒られたらどうしよう・・・という不安でレッスンの前の夜から、とても緊張していました。でも、とてもやさしい印象を受けましたし、電話を切った直後からとても前向きな気持ちになれました。でも初日の昨日は緊張しすぎて、終わったあとは少し頭が痛くなっていました。今はだいじょうぶです。

 私はよく(特に電話応対)出てこない言葉に直面すると、「あの…あのっ」と連発してしまい、相手も変な反応をすることがあります。
 気が小さいせいか、萎縮したり、ささいなことでも緊張してしまうところがあります。完璧主義なところもあるせいか、余計に失敗したくないという思いから緊張してしまうみたいです。

 でも 小学校のときを思い起こせば、言葉に詰まって声が出なかったらどうしよう・・・変に思われるかもしれないと不安になり、何事にも消極的になっていたと思います。でも、私自身は、友達と話すことも好きだし、友達作りも接客業も嫌いではありません。今までアルバイトでは、スーパーのレジや商品陳列をしたこともあります。でもうまく話すことができるなら、もっとお客さまと直接接してたくさん話をする仕事についてみたかったです。実際は学校を出てからは、電話応対ができないので、事務員ではなく、一日パソコンを使うような仕事や伝票整理などの仕事をしていました。それでもたまに人がいないときは会社にかかってくる電話には出なくてはなりませんでしたので、電話に出た時、会社名が出てこなかった日は一日どん底でした。

 昨日のお昼には、今日の母の誕生日のため、花屋さんへ行きました。そこで店員さんに「ラッピングをしていただけますか?」と言いたかったのですが、「包装していただけますか?」になりました。やはり、「ら」が出てこなかったのです・・・。しかしいつもの私なら、「包装してもらえますか?」になっていたと思うのです。ので自分では、何か一歩前進したような気持ちになり、とても晴れやかな感じです。

 今日、朝から電話をかけました。昨日の夜に思っていた習い事がインターネットで見つかりましたので、さっそく電話をしてみました。「ホームページを見たのですが、教室を紹介していだきたいのですが?」と・・・出だしはこんな感じです。あとは応対に返答するだけで無事に終わると思ったのですが、紹介していただいた教室に、自分が直接また電話をしなければならないことがわかり、その先生の自宅へお電話しなければなりませんでした。
 初めはかなりためらいましたが…勇気を出しました!「○○エル○エルから教室を紹介していただいて、ちょっと見学させていただきたいのですが…」みたいな感じで始まったのですが、でもやはり最初は「あのっ・・・」から入り、会社名のエル○エルの○の後の「エル」がどうしてもつまり、2回目でつまったときに電話先の先生が「エル?ですね?」と言ってくださいました。あとはなんとか応対できましたが・・・緊張して頭が真っ白でした。言葉のつまりはありましたが、でも電話をすることに積極的になる自分をうれしく思いました。でもやはりまだ緊張して腹式呼吸のことが頭からぬけていました。

 先ほどは、昨日母へ買った誕生日のプレゼントを渡しに行きました。2時間ほど会話する中で、「き、や、く」がつまり、言いにくいことに気づきました。ゆっくり話すことを心がけつつも忘れてしまい、あせって話すことに気づいて落ち着かせることを2回ぐらいはできました。

 昨日、今日はこんな感じです。次回レッスン、よろしくお願いいたします。
                                                   (2005年1月18日)

※江田よりのコメント:
 Sさんから1回目のレッスンが終わってのお気持ちをメールでいただきましたのでご了解を得て掲載させていただきました。
 レッスンを受ける前の晩から緊張して受講なさる方もいらっしゃるんですね。私など、一生懸命しているつもりがどこか慣れで対応していることがありましたので、「あくまで受講生の立場に立ってのレッスンをしなければ!」と反省しつつ自分に言い聞かせています。
 これからのレッスンを通して、不安感情を取り除こうとするのではなく、話し方の調節習慣を体で覚えていってください。必ず良き収穫を得られることと信じています。
 

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 Tさん (福島県在住 26歳 会社員 女性)                               

        
    「朝礼当番の前夜に眠れなかったのが今となっては嘘のようです。」

 私が吃音に悩み始めたのは、社会人になって1年ほど経った時でした。初めは、電話に出る時の「ありがとうございます。○○です」の「あ」がどうしても発声できなくなったのがきっかけでした。その時は、「はい。○○です。」というような形で言葉を変え、対処していました。それから、自分の中で「ありがとうございます」の言葉に苦手意識が生まれてしまったようです。

 私が勤務している会社では、朝礼の時「5つの挨拶」といって、決まった挨拶文句を当番の人が発声した後にみんなで復唱するのが日課となっています。その中には「ありがとうございます」の挨拶も入っていて、自分が当番になった時は、「この言葉言いにくいんだよなぁ」「また言えなかったらどうしよう」と意識しすぎるあまり、この言葉を言おうとすると口の筋肉が硬直してしまい、息苦しくなってうまく発声できず、しばらく間があいてしまったり、ようやく声が出たと思えば「あ・あ・ありがとうございます」とどもってしまったりするようになってしまいました。
 練習したからといってうまくいくはずもなく、こうして失敗を繰り返すうちに、日増しに苦手意識が強くなり、当番の前日は緊張のあまり眠れなかったり、失敗した日は憂鬱になって仕事への意欲がなくなってしまったりと、生活に支障をきたすようになりました。

  そこで何か吃音を克服できるヒントがないかとインターネットで検索をしていた時に、この「さわやかカウンセリング」に出会いました。体験談を見ると、様々な悩みを抱えた方々が江田先生のレッスンを通じて前向きに立ち向かっていらっしゃる事を知り、自分も少しでも改善できるようにチャレンジしてみようと思いました。また、良心的なレッスン料だったので気軽に始められました。

 レッスンでは、正しい発語感覚を確認し、実際の場面を想像しながら発声することを心がけています。特に、会社での電話応対を想定して、先生が自宅に電話をかけてくださったり、自分からかけたりの実践的な練習は、大変役に立っています。

 レッスンを受けて約5ヶ月になりますが、朝礼での挨拶当番の前に、レッスンで覚えた腹式呼吸を何度か繰り返すと、不思議と緊張が和らぎ、「ありがとうございます」もスムーズに発声できるようになってきました。それが自分の中で自信となり、以前のような不安感が軽減されています。朝礼当番の前夜に眠れなかったのが今となっては嘘のようです。

  今までは2週間に1度の割合でレッスンを受けていましたが、これからは月に1度のペースで、自分の話し方を確認したり、調整習慣を身につけていけるようにレッスンを利用させていただきたいと思っています。
                                                   (2005年1月4日)

※江田よりのコメント:
 「ありがとうございます。」は言い難いフレーズのトップ、No.1です。言いにくくなる理由は、「あ」という母音で始まること。「あ」は力みが入ると大変出にくくなります。また、お礼の挨拶なので相手とのタイミングを逃さず、すぐ言わなくてはいけないというタイム・プレッシャーが強くかかり、一気に言おうとするのでますます発語が硬くなってしまいます。事務所で「お先に失礼します。」と声をかけることも場面により妙に意識に入ることがあります。
 一方、「おやすみなさい。」「いただきます。」などはタイムプレッシャーがありませんので殆ど意識に入らないものです。
 

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つた


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